選挙権を18歳に引下げ・投票に行くだけで有利な政策が増える理由はこうだ!
投票に行くだけで有利な政策が増える理由を知っていますか?
投票に行ってもどうせ何も変わらないから。
誰が何を言っているか分からないから。
投票したい政策を出している人がいないから。
そんな理由をいうっていうことは、「何で投票したい政策がないのか」って言うことを全く分かっていないからですね。
あなたが投票に行くことで、あなたにとって有利な政策が増えます!
なぜそうなるか、理由を説明できますか?
政治とは何か?
まず、政治とは何か?
それを理解しておく必要があるでしょう。
政治とは何か?選挙権が18歳からになるので子供に分かるように説明してみる。
で、「政治」とは何か?の記事を書きました。
その中で
政治とは「社会をいい世の中にしていくための仕組み」です。
と書きました。
でも、「いい世の中」というのは一人一人違っているところが問題になるところです。
例えば、今回の記事の趣旨である若年者層と年配者層との対比で行くと、
年配者は「年金はいっぱい欲しい」と思うでしょう。
若年者は「年金の納付金は減らして欲しい」と思うでしょう。
という感じで、それぞれの世代間によっても「いい世の中」というものが違うわけです。
そういう「異なるいい世の中」を、全体の利益が最大化されるよう落としどころを決めていくのが政治の役割なわけです。
「利益・権利」というと直接的な感じに聞こえるかもしれませんが、「年金が欲しい」「納付金は減らしたい」というのは立派な利益であり、権利になるわけです。
政治家になるためには選挙で投票してもらう必要がある
そこで、世の中を動かすためには、政治家になる必要があるわけです。
政治家になるためには、選挙に出て、投票してもらって、多くの得票を得る必要があるわけです。
多くの得票を得るためには、多く投票をしてくれる人に向かって政策を訴える必要があるわけです。
いっぱい投票してくれる人は誰なのか?
投票しているひとのデータ
現在の日本の総人口は 1億2800万人です。
そのうち、
20代の人口は 1300万人(10.7%)
65歳以上の人口は 3200万人(25.0%)
となっています。
2016年の参議院選挙から選挙権が得られる 18歳、19歳の人口は 240万人です。
この人数を加えても
18歳~29歳の人口 1540万人(12.0%)
という感じです。
また、2014年の衆議院選挙での投票率は以下の通り。
20代では 32.6%
60代では 67.6%
70代以上では 58.5%
60代と 70代以上の人口比率は、1840万人:2320万人(44.2:55.8)なので、これを勘案すると 60代以上の投票率は 62.5%程度と推定できます。
65歳以上の投票率を示すデータを見つけられませんでしたので、65歳以上もこれと同程度として話を進めます。
そうすると、それぞれの世代の票は以下の通り。
65歳以上の票は 2000万票
20代の票は 424万票
18歳、19歳の投票率が 20代と同程度と仮定して加えても以下の通り。
18歳~29歳の票は 502万票
18歳~29歳の票より、65歳以上の票は 4倍も大きい!
あなたなら誰に向かって政策を訴えますか?
現在は 65歳以上の人口は増えてきていますし、政治家本人がその世代である場合も多々あるでしょう。
それに加え、65歳以上の投票率が高いわけですので、当然世代間で得られる票が大きく差が付くわけです。
こうやって実際に計算してみると分かるとおり、世代によって 4倍もの投票数に差があるわけです。
4倍もの差があるワケなので、例えば、年配者に向けた政策の場合、4人に 1人の割合で支持が得られる政策を出せば当選できる可能性が出てきますが、若年者に向けた政策の場合 10人が 10人支持してくれる政策じゃないと年配者向けの政策を訴える候補者には勝てないワケです。
もし、あなたが選挙に立候補するならば
若年者に向けた政策を訴えますか?
年配者に向けた政策を訴えますか?
これが年配者に向けた政策が多くなる理由です。
若者向けの政策を増やすにはどうするか?
現在のこの状況を打開し、若年者層向けの政策を増やしていくためにはどうすればいいのでしょうか?
答えは簡単です。
投票所に行って投票しましょう
これ以上もこれ以下の方法もありません。
「投票所に行って投票する」このことは、民主主義において自らの意思を示す唯一の方法です(自ら政治家になる以外では)。
例えば、18歳~29歳の投票率が現在の 2倍の 65%になったとします。
そうすると、票の数は下記のようになります。
65歳以上の票は 2000万票
18歳~29歳の票は 1004万票
まだまだ 2倍の差はありますが、それでも 2倍まで縮まります。
そうなるとどうなるでしょうか?
例えば、5人の立候補者がいるとします。
これまでは 5人が 5人とも年配者向けの政策を訴えておけば良かったのですが、同じように年配者向けの政策だけでは勝てない人も出てくるわけです。
そうなると、立候補者の目は多くの票が期待できる若年層に向くわけです。
「年配者の票を当てにしなくても、若年層の票を取り込むことができれば勝てる」と思う候補者が出てくるでしょう。
そうなると、若年者層に向けた政策を出す候補者も増えてくるでしょう。
そして、当選する候補者が増え、若年者層向けの政策を掲げた政治家が増え、若年者層に向けた政策が実行されて、若年者層に利益が誘導される世の中になっていく。
そうするとさらに政治に興味を持った若年層が投票に行き、投票率が上昇していく...と言う循環が生まれるでしょう。
まとめ・投票に行くことで世の中を変えられる
誰に投票していいか分からない。
どの政党に投票していいか分からない。
投票したらどうなるの?
そんな声をよく聞きます。
もちろん、今回の参議院選挙に投票に行ったからと行って、翌日から世の中が大きく変わっていくことはありません。
(政治家にとっては、当選するか、落選するか、は天国と地獄のように世の中が大きく変わるでしょうけども。)
ですが、今回の記事で書いたように、投票率が上昇していけば、その年代の支持を取り付ける事が必要になってきます。
そうなると、政治家はその年代が支持してくれそうな政策を打ち出してくれます。
政治家が一生懸命、若年層が頑張れる世の中になるような政策を考えてくれます。
そうやってちょっとずつ自分の年代に有利な世の中に変わっていきます。
若年層なら世の中が変わるまでの数回分の選挙がある期間くらい待てるでしょう。
自ら難しいことを考える必要がない、とは言いませんが、そんなに難しいこととしてとらえることなく、まずは選挙に行くっていうだけでも世の中を変えていく力になるわけです。
鶏が先か、卵が先か、っていう議論じゃなくて、
まず投票に行くことで、政治家に政策を出してもらうきっかけになる。って言うことですね。
って言うことで、選挙に行きましょう。
選挙に行けば、投票した人が勝ったか、負けたか、それを楽しむ権利も得られるわけですからね。
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