中学受験が頭をよぎったらまず「二月の勝者」を読むことをオススメします
中学受験の漫画「二月の勝者 ~絶対合格の教室~」
中学受験がちょっとでも頭によぎったら「二月の勝者」という漫画を読んでみることをお勧めします。
中学受験の漫画「二月の勝者 ~絶対合格の教室~」とは
「二月の勝者 ~絶対合格の教室~」は
中学受験の学習塾の講師が主人公の漫画で、中学受験を塾講師の視点から垣間見ることができます。
また、中学受験の「親」を疑似体験できますので、中学受験のガイドブックとして最適です!
https://toyokeizai.net/category/comic-nigatsunosyosya
ちなみに、上記の「東洋経済」のサイトに無料で本編の 1~2巻分くらいが読める記事があります。
ひとまずは上記を読んでみて、その続きを読むかを考えてもらえればいいかと思います。
https://mechacomic.jp/books/112209
また、上記の「めちゃコミック」では何話かは無料で読むことができます。
「二月の勝者 ~絶対合格の教室~」のストーリー
「二月の勝者 ~絶対合格の教室~」
は、中学受験の中堅学習塾が舞台で、新卒で塾講師になった主人公の「佐倉 麻衣(さくら まい)」と、主人公が配属された吉祥寺校の校長「黒木 蔵人(くろき くろうど)」を中心に、中学受験を学習塾側の視点で描く漫画です。
主人公の「佐倉 麻衣」は新卒で講師になっていますので彼女に中学受験のことを説明する感じで、ストーリーの中で中学受験のポイントが説明されます。
また、校長の「黒木 蔵人」は、大手学習塾のトップ講師だったのですが、引き抜かれて桜花ゼミナールという中堅の学習塾の吉祥寺校の校長に赴任してきた講師で、学習塾の視点で中学受験を語ります。
主人公の「佐倉 麻衣」と校長の「黒木 蔵人」の 2人が主役といった感じのストーリーです。
中学受験を塾側の視点から描く貴重な情報源
「二月の勝者 ~絶対合格の教室~」は漫画ですが、中学受験を学習塾側から描く情報は多くないため、貴重で有効な情報源です。
塾の内情をストーリー仕立てで描いていますので成立していますが、逆に、これらの内容を「塾の内情を描く暴露ルポ」みたいな書籍にしたのでは売れないのではないか、と思います。
漫画という媒体だからこそ、塾の内情も中学受験の激しさもすんなり理解できるのだと言えます。
また、受験日の 2月1日以降の内容などは、親として中学受験を経験した親御さんはかなり感情を揺さぶられるでしょう。
また、これから中学受験を目指す親御さんにとっては、受験の疑似体験ができますので、中学受験がどれくらい大変なものなのか、身を持って体験したくらいの気持ちになるでしょう。
だからこそ、「二月の勝者」を事前に読んでおくことで、自分の子どもが中学受験に向かっていくときは経験者的な感覚で子どもへの対応ができるんじゃないかと思います。
また、親御さんの中には自分が中学受験をした方もあるかと思いますが、ご自身の受験のころとは学校の偏差値帯も変わっているでしょうし、出願の手続き、合格発表が Webでの手続きになっていますし、また、東京と地方とではまた状況が大きく異なります。
その点、この「二月の勝者 ~絶対合格の教室~」は東京の今の中学受験を題材としていますので、まさに今の受験の状況を知ることができます。
(逆に言うと、首都圏以外の地域の方は首都圏の中学受験はこうなんだ...と違いを感じていただければ、と思います。)
ドラゴン桜とは異なり受験テクニックや勉強法は出てこない
受験漫画の一つである「ドラゴン桜」は、受験のテクニックや勉強法が詰め込まれた漫画ですが、「二月の勝者」にはそれらの勉強ノウハウのようなものは出てきません。
どちらかというと、受験に向かう生徒に向けた内容ではなく、子どもたちを支援する親に向けての覚悟を伝えるための漫画なのではないか、という感じがします。
そういう意味で、中学受験のガイドブックを買うなら、この「二月の勝者 ~絶対合格の教室~」もその一つに入れておくといいかと思います。
全巻をそろえると結構な金額になりますが...
中学受験は親の試練である
「二月の勝者」を読んで、ここまでして中学受験はしなくていい、と思うのか、それでも中学受験を目指す、と思うのか、一つの判断材料になるんじゃないかと思っています。
ハッキリ言って小学校 6年になってからの塾の費用は、まさにお金が湯水のように必要になりますので、覚悟が必要でしょう。
(塾の費用だけでざっくり 200万円。加えて、受験料や入学金などの費用がプラス 30万円~ 80万円くらいかかります。)
「二月の勝者」の 15話でとある受験生の母親が
「子どもに『課金』して、クソ強いキャラに育てよーとして何が悪い。」
「勇人にどんな敵でもラスボスでも倒せるよクソつええ武器もたせたいんだよ。」
「課金ゲー上等!!」
と叫ぶ場面があります。
我が家でもそうでしたけども、お金で何とかなるなら何とかしてあげたいと思いました。ですので「受験を始める前に」その覚悟が必要ですね。
(ない袖は振れませんので...思うだけの部分もありましたが。)
https://mechacomic.jp/books/112209?page=2
上記の「019話 第 15講 三月の不一致」でその話を読むことができます。
東京の私立受験期間 2月1日からの数日間は親にとっても試練
また、東京の私立中学受験は、解禁の 2月1日から数日間は午前、午後とテストを繰り返すことになります。
その間、合格、不合格の結果を受けて志望先を変更したり、入学金を払うのか止めるのか、などなど、子どもの受験もありますが、親は親で体力も精神力も経済力も必要になりますので、中途半端な覚悟だと子どもがかわいそうかなぁ、と思いますね。
漫画の最初の方で、「黒木 蔵人」が
『父親の「経済力」そして、母親の「狂気」』
と言う場面がありますが、中学受験は受験をする生徒ではなく、それをサポートする親がどれくらい真剣か、が重要になりますね。
中学受験は子どもだけの頑張りでは足りないんだろうな、って思います。
ただ、まぁ、受験に関しては、ある一定水準以上の学校に進学させたいと思うなら、中学受験を回避したとしても、高校受験、大学受験とどこかではあるものですので、子どもにやる気があるなら親も頑張りどころでしょうね。
「二月の勝者」は東京の私立受験の漫画
この漫画は「東京の私立中学受験」が題材となっています。
中学受験の大半は「私立」を目指している方ですので当然ではあります。
が、我が家は「都立」中学を目指していましたので、見えていた景色が少し違いました。
また、「都立」は試験内容が全く異なることもあり、「二月の勝者」の中ではやや雑に、邪険に扱われていますが、その点について、実際に都立中学の受験をした娘はもう少しちゃんと扱ってほしいなぁ、と言っています。
「都立」中学は問題の構成が全く異なりますし、人気化とともに高難易度化していますので、私立受験の方々が気軽に併願できる受験先ではなくなっています。
また、都立受験は、都立 11校の中から 1校を選び、1発勝負で結果が決まりますので、私立受験とは全く違うプレッシャーがあります。
その日の体調や問題文との相性によって、安全圏の受験生でも失敗することが多いため、その点も気が抜けない受験なんですよね。
そんなところを描いてくれてもよかったのになぁ、と思ったりします。
と、言うわけで、「二月の勝者 ~絶対合格の教室~」は、中学受験がどんな感じのものなのかを知りたいときは最適なガイドブックとなるでしょう。
オススメです。
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