漫画家になる最短距離発見!子供の夢に対して親ができること
2014/11/17
漫画家になりたいという夢が最短でかなう
子どもが漫画家になりたい!?
漫画家になるための方法があります。
でも、子どもが「漫画家になりたい!」と言い出したとき、親は何ができるでしょうか?
そんなお話です。
ちなみに、私は高校のころから漫画を描くようになりまして、大学卒業するときに漫画家になりたいと決意し、専門学校に通うなどしつつ、フリーターも経験しながら漫画家を志した過去があります。
しかしながら、フリーターでの生活は苦しく、漫画家になるにはどうすればいいのか悩んだ挙句、まずは生活を立て直すためにシステムエンジニアとしてサラリーマンになる道を選びました。
その後 Web制作会社の創業に参画し、自ら営業の現場に立ったり、協力会社やフリーランスのデザイナーさん、エンジニアさんに仕事を依頼する立場であったりしまして、その経験から、漫画家になるためには何をすべきなのか、ハッキリと分かったことがありました。
この記事では、それをお伝えできると思います。
漫画家になるには...結論!
まず最初に結論を書いておきます。
漫画家になるためには
営業をしましょう!!
漫画家ってどういう立場なのか?
では、まず順を追って説明していきます。
まず、漫画家ってどういう立場で仕事をしているかお分かりでしょうか?
出版社から仕事を依頼されて、漫画を描く仕事です。
これを、Web制作事業に置き換えて、デザイナの場合はどうでしょうか。
Web制作会社から仕事を依頼されて、Webサイトのデザインを作成する仕事です。
ということです。
それでは、国家資格を持った税理士さんではどうでしょうか。
Web制作会社から仕事を依頼されて、法人税の申告書を作成する仕事です。
となります。
これらすべて、全て個人事業主(フリーランス)として仕事を受注して、求められたものを納品する、という業務の流れはいずれも同じことなのです。
漫画家だから何か特別であるということはありません。
仕事の成果として納品するものが、漫画であるか、Webデザインであるか、法人税の申告書なのか、といった違いがありますので、求められる能力は違います。
また、Web制作事業を行う企業は多数ありますが、漫画を出版している出版社はそれほど多くないという現実がありますので、狭き門であることは間違いないでしょう。
とはいえ、漫画も漫画の出版社だけが出しているわけではなく、企業の出版物に漫画を載せたいといった要望も多数ありますので、企業からの依頼に基づいて漫画を描く仕事をしている方も多数いらっしゃいます。
何をすれば漫画家になれるか?
そこで、漫画家になるために何をすればいいのか?
これを間違えているために漫画家になれない方が非常に多いと感じています。
私もここに気づいていませんでした。
このことを、本気で、あの当時の自分に教えてあげたいと思いました。
何が必要なのでしょうか?
漫画家になるには絵がうまくなる必要があるんでしょ?
いやいや、ストーリーがうまくないとダメでしょ?
出版社に行くにももっと絵が上手くないとためだろうなぁ?
私もそんな風に考えていました。
でも、違うんですよ。
大事なのは、しっかりコミュニケーションが取れ、人として信頼されること。
これが一番大事なことです。
なぜって?
だって、ビジネスですから。
お仕事なんですから。
先ほど書きましたが、漫画家と言えど、出版社から仕事を発注され、漫画を描いて納品する、この流れは変わらないんですよね。
なので、
発注者の話をしっかり聞いて、意図を汲んで求められたものを納品する。
スケジュールはしっかり守る。
約束したことは守る。
話をしやすい人だと思ってもらえる雰囲気づくりをする。
といったことが大事なことになるワケです。
漫画であれば、この「発注者」が漫画の出版社の担当者になる、というだけの違いですね。
これって、発注する側に立ってみると当たり前に思うワケですよ。
カッコつけて斜に構えてるデザイナーとか。
いいデザインをするのだけど自己主張ばかりするデザイナとか。
技術力はすごいんだけど納期を全然守らないプログラマとか。
お客さん先に同行するのにラフな格好で来るプログラマとか。
納期間際になると連絡が取れなくなる××××とか....
そんな方々にお仕事をお願いしたいと思いますか?
たとえそこそこの実力しかなかったとしても、気持ちよく仕事をお願いできて、納期をしっかり守ってくれて、一緒に作り上げている雰囲気を作ってくれるようなデザイナさんにお願いしたいと思うでしょ?
そういうことなんですよね。
例え漫画家を目指すとしても、人として、社会人としてしっかりした人になれないと仕事はもらえない、ということですね。
漫画家になるためにもっと大事なこと。それは「営業」!
先に書いた「しっかりとした社会人であること」は、仕事を依頼してもらうために大事なことです。
仕事をお願いしたい、と思われる人になれないと仕事なんて発注してもらえませんからね。
でも、それ以上に大事なことは「営業すること」です。
社会人として仕事をしていくために大事なこととも近いのですが、そもそも出版社の担当者と接点を持たないことには何も始まらない!という事実です。
私はこれも分かっていませんでしたね。
その当時言われていた、漫画家になる近道は
漫画家のアシスタントになって腕を磨く
漫画大賞に応募する
出版社に持ち込みをする
といったことでした。
ですが、最後の「出版社に持ち込みをする」以外は普通の人には役に立ちません。
しかも、この「出版社に持ち込みをする」の意味も取り違えていました。
漫画の出版社では、定期的に漫画大賞などのコンテストを開いていまして、それに応募することが一つの漫画家へなる道として作られています。
ですが、最初から漫画大賞を取れるほどに完成している方は多くありませんし、それを通して漫画家になる方々は、ここを読まなくても漫画家になれます。
んーー、たとえ受賞してもその後のこの「営業」の理解がないと漫画家になるきっかけをみすみす失っていることもあるでしょう。
ましてや、漫画家のアシスタントをやっていてもアシスタントとして必要とされる技術はうまくなっても、漫画家になる近道にはつながりません。
ただ、「営業」の理解があれば、担当の編集者と出会う機会はありますので、それをチャンスに変えるきっかけにできるでしょう。
では、具体的な「営業」とは何を言っているのでしょうか?
ズバリ
出版社の担当者に会い「漫画を描かせてください」と伝えることです。
「仕事をください!」と伝えることです。
例えば、Webデザイナーさんが Webサイトのデザインの仕事を受注するためには何をしますか?
税理士さんが仕事を受注するには何をしますか?
仕事を発注してくれる企業に出向き、自分ができることをアピールし、仕事をください、と営業をしますよね?
それと同じことなのです。
「営業」っていうと堅苦しいですけども、自分が描いた漫画を持って出版社に行って、担当者と面識を持つことが大事なんですよ。
1回会えたからいい、とかっていうことじゃなくて、2回、3回...って何度も通って名前と顔を覚えてもらうことがまず第一歩。そうすれば何かのきっかけで「良かったらどう?」って声をかけてもらえる可能性が出てくるわけです。
例えば、他の作家に依頼をしていた予定の原稿が上がらなくて、「原稿に穴が開く!その代役を誰か頼めないか?」ってなった時に、「そういえば昨日○○くんが来ていたよな?」なんてことで思い出してもらえるわけですよ。
そこで思い浮かべてもらえなければ、仕事にはつながらないんです。
Webサイト制作の際のデザインの依頼のきっかけだって、たまたま予定していたデザイナが対応できないってなった時に、「そういえば昨日デザイナさんが営業に来ていたな」なんてことで発注先を決めることもよくありました。
その時に大事になってくるのが、先に書いた社会人としての能力だと思うんですよね。
コミュニケーション能力。
しっかりコミュニケーションが取れて、急ぎの仕事であってもしっかり対応してくれそうだ、というその印象が必要になってくるんですよね。
で、漫画大賞での受賞や漫画家のアシスタントをしていれば、出版社との接点を持つきっかけとなりますので、そこで営業をすればいいわけです!
それはすごいアドバンテージになるワケですよ。
その担当者がダメであっても、「どこどこで受賞しました!」「だれだれさんのアシスタントをしています!」っていえば出版社の方も会ってくれやすくなるでしょう。
それができるのであれば、漫画賞への応募や漫画家のアシスタント修業は漫画家になるきっかけとして役に立つでしょう。
でも、受賞をしてもアシスタントをしていても、「いつか声をかけてもらえるんじゃないか」なんてことを思っていたら、そのきっかけを活かしきれなければ、それ以上仕事にはつながらないんですよね。
絵を上手く描く!面白いストーリーを書く!
漫画家になるんだから
絵をうまく描く練習はいいの?
面白いストーリーを書く練習はいいの?
って思うでしょ?
そりゃぁ、絵が上手い方がいいですよ。
面白いストーリーが書ける方がいいですよ。
でもね、最低限のレベルをクリアしてさえいれば、気にする必要はないです。ハッキリ言って。
だって、キャプテン翼とか、ちびまる子ちゃんとかを見て、絵が上手いなぁ、って思いますか?
絵が上手いことが漫画家になれる条件ではないんです。
ストーリーだって自分で組み立てられなければ、編集の人からアドバイスをもらったり、原作者を付けてもらうことだってできます。
それに、売れる漫画のストーリーの作り方なんて、編集者に敵うわけがないんですから。経験が違いますからね。素直に編集者にアドバイスをもらうといいと思いますよ。
「ここからの展開、○○と△△とどっちがいいでしょうか?」って。
もちろん、努力は必要です。常に勉強を続けることは必要です。
それは、どんな仕事をするにしたって同じことですから。
Webデザイナだってプログラマだって新しい知識や技術を身に付けていかないと、新しい技術が必要な仕事は発注してもらえなくなりますから。
そうやって努力して、2回目会った時に持って行った原稿が 1回目より面白くなっている、絵が上手くなっている。それもその担当者が指摘したところをしっかり聞き入れて盛り込んでいれば、その方が「やるな!」って評価してもらえますよ。
それに、仕事として漫画を描くわけですから、仕事として漫画を描けるかどうか。描き続けていけるかどうか。その決心があるかどうか。
その方が大事なことですよ。
漫画家になることよりも、あなたの人生として大事なことですね。
その決心があれば、仕事として漫画を描くようになれば、否が応でも上手くなりますよ。
毎日書く必要があるわけですから。
ちなみに、本当に自分が描きたいストーリーの漫画を描ける漫画家なんて本当に一握りですよ。
まずは一度売れてからですね。
知り合いの漫画家さんは、「○○○の漫画を描きたいと思い続けているけど、20年経ってまだ描けてないね」ということをおっしゃっていましたね。
子どもが漫画家になりたいといった時、親ができること
そして、最後に。
結論として、親がやれること、ってなんだろう?ってことです。
親がやれること。
・子どもの夢をあきらめさせる
・子どもの夢を支援する
このどちらかですよ。
当然のことながら。
で、子供の夢を支援したいと思うなら、この記事に書いていることをしっかりと伝え、漫画家だとしてもビジネスマンの一人である必要があるということを理解してもらいましょう。
この話は、別に漫画家に限らず、シンガーになりたいとか、物書きになりたいとか、カメラマンになりたいとか、絵描きになりたいとか、そんなあたりも似たようなことだと思うんですよね。
物書きとか、カメラマンは会社に所属するっていう方法もあるわけですけども。
そうは言っても、営業をすることが苦手な方もいますし、密なコミュニケーションを取ることが苦手な方もいます。
子どもの支援をすると決めるなら、子どものマネージャーとして出版社に営業をしに行くとか、仕事をもらえた後はスケジュール調整や連絡窓口を担当するなど、子供が仕事に専念できる環境を作ってあげるという方法もあるでしょう。
実際、個人競技のプロスポーツ選手では親や兄弟が選手のマネジメントをしている場合は多々ありますからね。
漫画家になるために・おまけ
最近はプロにならない選択肢も
最近は、絵を描く仕事も多様化しています。
なぜならネットがあるからです。
漫画雑誌の載せてもらうより、自ら Webサイトを立ち上げて、そこで作品を発表し、作品に課金するとか、広告収入とかで生計を立てていくという方法もあるでしょう。もちろん、前からある同人誌を描くという方法もあるでしょう。
同人誌もネットで情報提供することで格段に販路は広がりますし。
ブログなどだけでなく、YouTubeなど動画作成に挑戦してもいいでしょう。
クリエイターとしてその作品を発表する場所は広がり続けていますので、クリエイターとして評価されるきっかけも広がり続けています。
ただ、ネットの世界で生きていくには、ネットで生きていくための知識を与えてくれる担当者を探す必要があるでしょう。出版社の担当者の様に。
仕事にするには 2番目に好きなものの方がいい
ビート武がこんなことを言っていました。
仕事にするには 2番目に好きなものの方がいい
真意としては、
一番好きなことを仕事にできたら幸せかもしれない。
でも
それが好きじゃなくなった時
それに挫折した時
それを失った時
一番大好きなことも失ってしまうことになりはしないか?
それでも大丈夫?
ということだと。
子供には納得できる仕事をしてほしいですね。
現役の漫画家さんの告白 2014.11.16追記
現役の漫画家さんの告白として、下記のような記事を書いている方もいらっしゃいます。
何を求め、何を信じるかにも寄りますが、厳しい現実があることもまた事実のようです。
漫画家やめたい
http://anond.hatelabo.jp/20141026101200
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