ペルセウス流星群を東京都内の新宿区戸山公園の箱根山で天体観測できるか、実際に行って見た
ペルセウス流星群を都内の新宿区内の戸山公園で見られるのか?実際に行って確認してみた
ペルセウス流星群は夏に見られるため観測しやすい
ペルセウス流星群は、毎年 7月20日~ 8月20日ごろに現れ、お盆の時期に極大になるため、寒さもなく、また、休み中である場合が多いため、最も観測しやすい流星群ともいわれています。
また、よく見える時間帯であれば、1時間に 40~60個ほどの流星が観測できることもあり、人気の流星群です。
ただ、そうは言っても流星群の観測ですので、都心に住んでいる方の場合は、ベランダから空を見上げれば簡単に見ることができる、というものではありません。
都心の空は明るすぎて天体観測には不向きなんです。
そんなわけで、都心でも天体観測ができる場所を探すため、山手線の内側で一番高い山、箱根山に登って、天体観測ができるかを確認してきました。
箱根山、と言っても温泉地の箱根、箱根峠の箱根ではなくて、新宿区にある都立戸山公園の中にある人造の山の箱根山です。
かつて、尾張藩徳川家が下屋敷を箱根の景色を模して作った際に作った山が、現在の都立戸山公園にある箱根山です。
その戸山公園の箱根山は、山手線内にある一番高い山です。
一番高い山、とは言っても 44.6mしかありませんので、マンションでいうと 14階、15階くらいの高さです。
そのため、新宿区内でも箱根山より高い場所はいっぱいあるワケですが、箱根山の山頂なら暗くて天体観測に向いているんじゃないか、そう思ったからでした。
そんなわけで、ペルセウス流星群を観測する場所を探す、深夜の箱根山登山の模様をドキュメンタリータッチでお送りいたします。
ちなみに、かつて箱根山に登った時も登頂記事を書いていて、明るい時間帯の戸山公園、箱根山については下記の記事を参考にしてください。
箱根山の今を突撃ルポ!妻の制止を振切り箱根山の山頂まで登ってみた!
また、戸山公園にあるじゃぶじゃぶ池、そのほかの戸山公園に関する記事は下記を参考にしてください。
東京都新宿区立戸山公園内・じゃぶじゃぶ池・レビュー 2017年更新
ペルセウス流星群を見る場所を探す決意をする
2018年8月10日昼。
「ペルセウス流星群が 8月12日から 13日にかけての夜中、0時を過ぎた頃が一番の見ごろか。」という記事を見かけた。
ペルセウス座流星群が極大(2018年8月)
https://www.nao.ac.jp/astro/sky/2018/08-topics03.html
13日は月曜日ながら夏休み期間中のため、会社は休み。
瞬間的に、ペルセウス流星群を見に行きたい、と思った。
しかし、どこまで行けば見られるのだろうか?
そんな疑問を持ちつつググってみたら、都内の公園でも見ることができる、と書いてあるブログを見つけた。
ペルセウス座流星群2018を東京都内で観察!オススメの穴場スポットまとめ
https://shirewata.com/5699
なんとっ!!
石神井公園や砧(きぬた)公園でも見ることができるなら、気軽に行ける!
と思い至った。
そして、石神井公園、砧公園は、都内でも有数のカブトムシ採集ポットでもあるため、カブトムシ採集とペルセウス流星群の観測との一石二鳥じゃないか!と。
カブトムシを捕まえられる東京都内の公園リスト・詳細案内
だが、いくら都内とはいえ、流星群を観測したあとの帰りの足を考えると、タクシーにしてもレンタカーにしても 5,000円は超えてしまう。
もっと近くで観測はできないものか...
そう思案して思い至ったのが歩いていける距離にある山手線内の最高峰、戸山公園の箱根山だったのだ。
もう、これは実際に行って確かめてみるしかない!
そうして、今晩、戸山公園の箱根山に行くことにしたのだった。
都立戸山公園箱根山地区に到着
2018年8月11日 0時15分。
金曜ロードショーでやっていた「ハウルの動く城」を見ていたので予定よりずいぶん遅くなってしまったのだが、0時を過ぎたあたりに戸山公園の箱根地区にたどり着いた。
辺りはもう真っ暗だ。
公園のに入らずそのまま道路に沿って登っていくと、そこには 2017年にエボラ出血熱の際に話題になった国際医療研究センターと国立感染症研究所の戸山庁舎がある。(実際に検体が持ち込まれたのは、国立感染症研究所の村山庁舎だが。)
だが私は、意を決して戸山公園に入っていくことにした。
なぜ、意を決する必要があるのか。
それは、戸山公園の箱根山が都内でも有数の心霊スポットだからだ。
私は、幽霊が出る、という噂のことをなるべく考えないようにしつつ、公園に入っていった。
日中は小学生が野球の練習をしていたり、子どもたちが遊具で遊んでいたりする場所なのだが、0時を過ぎるこの時間にはほとんど人がいない。
そんな時、ふっと後ろから自転車が通り過ぎる。
「ひぃっ!!」と声を上げたいくらいドキッとしたが、平静を装いつつ通り過ぎる自転車を見守った。
自転車か...
新宿歌舞伎町から 1.5kmほど。
閑静な住宅街とはいえ、犯罪と無縁なエリアではない。
先日は、すぐ近くで万引き犯が包丁を振り回すという事件も起きている。
https://breaking-news.jp/2018/07/17/042672
場所柄、幽霊に会う可能性より、犯罪者に出会う可能性の方が高いのかもしれない。
撮影のために持ってきていた一脚を持つ手にも自然と力が入る。
日中は子どもたちでにぎわうじゃぶじゃぶ池も通り過ぎると、いよいよ箱根山の登山道だ。
都立戸山公園の箱根山の登山道入り口に到着
2018年8月11日 0時20分。
都立戸山公園の箱根山の周りは、戸山公園のほかのエリアとは違い、日中でも木々が生い茂り、静かでやや薄暗い感じがする場所だ。
何も知らなければ、自然豊かで都会のオアシス的な場所なのだが、ここが心霊スポットであることを知っているだけに、真夜中に一人で登る箱根山はドキドキ感が半端ない...
さすがに誰もいない。
左を向くとトイレの明かりだけが煌々としているが、逆にその明るさが異次元感を醸し出している。
登山道の途中にある箱根山の石碑も昼間に見るときと雰囲気が違って見える。
石碑には、ここが箱根山であることとともに、「陸軍戸山学校址」であることも示してある。
せめて、「箱根山」とだけ書いてあればどれだけ気が楽か...と思いながら歩を進める。
ほどなくして、山頂に通じる階段が現れる。
この階段を登るといよいよ山頂だ。
だが、階段の入り口には街灯があるが、右を見ても左を見ても街灯はない。
私は日中も来たことがあり、地図が頭に入っているからすんなり来れるが、初めて来た人ならば苦労するかもしれない。
しかし、だからと言って、街灯がない左右の道、真っ暗な道に回って様子を確かめてみたい、という気には全くならない。
肝試しに来たわけじゃなく、ペルセウス流星群を観測する場所を探しに来たわけなので、ちょっとは寄り道しつつ、もしかしたらもっといい場所があるかもしれない、そうやって探した方が良かったのかもしれないが、とてもそんな気持ちにはなれなかった。
早く山頂に登ってさっさと帰ろう。
そういう気持ちでいっぱいになっていた。
そして、とりもなおさず山頂に通じる階段を登って行った。
箱根山の山頂には人影がっ!!!
2018年8月11日 0時30分。
人がいるなんて思いもせずに登って来たから、山頂のベンチに男の人が座っていたのはちょっと驚いた。
なんでこんな時間に、こんなところに人が?
時間はすでに 0時30分を過ぎていた。
男の人は星を見るわけでもなく、スマホを見るわけでもなく、ただ下を向いて座っているだけだった。
短パンに Tシャツ、そして、サンダル履きなので、近所に住む人なのだろうと想像できるのだが、なぜに?
夫婦喧嘩をして、部屋にいづらくなったのか?そんなことを想像しながら...
要らぬ想像をしたものの、箱根山に登りに来た本来の目的を思い出して、写真を撮り始めた。
そうしたら、状況を察してくれたのか、はた迷惑に感じたのかは分からないが、すぐにベンチから立ち上がり去って行った。
そうすると、もう、山頂には一人だけなのだ。
そう、一人なのだ。
誰かがいればそれはそれで邪魔ではあったが、一人になってしまえばなってしまったで、ジワジワと黒い気配を感じざるを得なかった。
しかし、今回私が来た目的は、ペルセウス流星群の観測場所になりるか、の確認だ。
その場の写真を撮りつつ、空も見上げてみた。
しかし、残念ながらこの日は薄曇り。
星は全く見えなかった。
この日は曇っていて星は見えなかったが、一番近くの明かりは、先ほど上ってきた階段の入り口にあった街灯なので、それより上には街灯はない。
箱根山の山頂には全く照明はなく、周りは木々に覆われているため、真っ暗ではないが、都心の公園であることを考えると、比較的暗さが保たれている場所だ。
天体観測の場所としては悪くはない。
そう感じた。
天気がいい日にもう一度来て、どれくらい星が見えるのか、確認したいなぁ、とも思わないわけではなかった。
ただ、先にも書いたが、ここは都内でも有数の心霊スポットだ。
もう一度ココに星を見に来たいか、と言うととてもそんな気にはなれない。
星の代わりに違うものが見える可能性もあるため、一般的には楽しく天体観測ができる場所ではない。
とても他の人にオススメできる場所ではない。
逆に、星以外にも見たいものがある方や、そういうのをまったく気にしない方は、人が少なくて、最寄りの駅(東西線早稲田駅、副都心線西早稲田駅)からも 10分ほどで来れるため、天体観測の場所として十分に選択肢になりうるのではないか、とも思う。
もしかしたら、天体観測の場所として有名になれば、心霊スポットとしての認識が変わるかもしれない。
そう思わせてもらえる場所だった。
ちなみに、戸山公園には、クヌギの木がないと言われていて、カブトムシやクワガタなどは採れないと言われている。
ただ、毎年のように飼えなくなったカブトムシやクワガタを放しに来る方々があるそうで、そういったカブトムシが見つかることはあるそうだ。
カブトムシを放すなら、私がもらい受けるよ!
都立戸山公園の箱根山地区、箱根山の心霊スポットとしてのウワサ
都立戸山公園の東南側、箱根山がある箱根山地区の南側は、都内でも有数の心霊スポットとして有名な場所でもあります。
なぜなら、1989年7月22日、戸山公園に隣接するエリアである「国立感染症研究所」の建設現場から大量の人骨が発見された場所でもあるからです。
そして、ここには太平洋戦争が終わるまで、箱根山地区には陸軍学校、陸軍軍医学校、錬兵場があった場所で、しかも、人体実験をしたともいわれる 731部隊の総本山があった場所なのです。
そんないわくつきの場所から出所不明の人骨が発掘されたわけですので、噂に尾ひれがついて心霊スポットとしてうわさが広まったものと思われます。
そんなことが原因なのか、多くの霊の目撃談もあるワケです。
【参考記事】
https://rocketnews24.com/2017/02/19/863664/
http://ranpo.co/article/6097275045665574913
http://www.geocities.co.jp/Technopolis/9073/zinkotuhp/document.htm
ちなみに、都立戸山公園は、大きく分けて、明治通りの西側にある大久保地区と、東側にある箱根地区に分かれます。
西側の大久保地区は、新宿スポーツセンターを中心としたスポーツを楽しむ公園として整備された公園で、現代的な公園です。
また、東側の箱根地区も南北で違う雰囲気があります。
北側は野球やサッカーをするためのグラウンドや野球場、ゲートボール場、じゃぶじゃぶ池などがあり、大久保地区と同様にスポーツを楽しむために整備されたエリアです。
ですが、箱根地区の南側はほかのエリアとは違う雰囲気のエリアです。
箱根山を中心に、木々が生い茂り自然豊かな場所です。
球技をするための広場もありますが、同じ戸山公園内であっても大久保地区、箱根地区の北側とは違い、静かで物憂げな感じを抱かずにはいられません。
都立戸山公園 基本情報
東京都立新宿区戸山公園 基本情報
https://www.tokyo-park.or.jp/park/format/index002.html
【開園日】
常時開園
【場所】
新宿区戸山一・二・三丁目、新宿区大久保三丁目
https://goo.gl/maps/iagPoy2d3AU2
【利用料金】
無料
【サービスセンター】
新宿区大久保3-5-1
03-3200-1702
【関連記事】
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東京都新宿区立戸山公園内・じゃぶじゃぶ池・レビュー 2017年更新
新宿区立新宿スポーツセンター 5階(屋上) 多目的コートはローラースケート、インラインスケートが練習できる施設
戸山公園はローラースケート、インラインスケートが禁止されている公園
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