米山維斗氏が作ったケミストリークエスト・レビュー
2018/08/12
ケミストリークエスとを買って見た
ケミストリークエストとは?
米山維斗(ゆいと)さんが小学生 3年生で作成したという、化学式を作って戦うというカードゲームです。
化合物を作成する際に使う元素は、H(水素)、N(窒素)、C(炭素)、O(酸素)の 4種類で、これを使って作成した化合物のカードの枚数で勝負を競います。
化合物を作るために「ヒントの書」が入っていますが、「ヒントの書」に掲載されていない化合物を作っても問題ありません。
ケミストリークエストのルール紹介
ケミストリークエストのルール概要
・場に出ているお互い 3枚ずつの元素カードを使って化合物を作ります。
・自分と相手のカードをそれぞれ 1枚以上使います。
・一度に作らず「結合中」という状態を作って少しずつ大きくすることもできます。
・相手の「結合中」の状態も化合物に利用することができます。
・作成する化合物は「ヒントの書」に載っていないものを作ってもOKです。
・最終的に出来上がった化合物のカードの枚数が多い方が勝ちです。
その他、下記のようなルールもあります。
・盗られるの守るための鎧(希ガス)やそれを壊す武器があります。
・カードを取るだけの触媒カードもあります。
ケミストリークエストのルールの難点
・ルールの説明書が分かりにくいです。
・大きな化合物を作る場合 H(水素)が足りなくなることが多々あります。
そんなわけで、柔軟にオリジナルルール拡張ができるように、予備カードが付いていると嬉しいですね。
ケミストリークエスとの勝負のポイント
勝負のポイントは、H(水素)が足りなくなることが多々ありますので、いかにして水素を上手く結合させていくかにかかっています。
カードの出てくる順番の運の部分も多々あるでしょう。
また、作成するものが化合物なので、化合物のできる仕組みを理解している方が有利で、ヒントの書に載っていない化合物を知っている方が有利ですね。
結合中の化合物は対戦相手も奪って使うことが出来ますので、ヒントの書に載っていない何の化合物を作っているか分からないような化合物であればベストでしょう。
そんな理由で、化学式をいっぱい覚えている方が強くなれますので、化学式を覚える動機にもつながるでしょう。
化学の入門の教材として最適
子どもは何でも覚えていくので、最初は周期表、もしくは、元素図鑑を買おうかと思っていましたが、いきなりそれでは取っつきにくかろうとも思いまして、「化学」とか「元素」とか「化合」とかに親しむには最初はゲームの方がいいんじゃないか、と思った次第です。
もともとは、お台場にある日本科学未来館に行ったときにミュージアムショップで見かけて興味を持ったようでしたので、私が買ってきたのを見て飛びつくようにして遊び始めましたね。
小学校 1年生ですが楽しそうに遊んでいますし、いくつかの化合物はもう覚えてしまっていますね。
そして、「ヒントの書以外にも化合物はいろいろあって、載っていないものもいっぱいあるよ」って伝えたところ、行った先の温泉の効能シートをみて「重曹」「硫酸」はどんな化学式なの?と言い出しました。
すっかりはまっていますね。
もともとオセロとか、UNOとか、将棋とか、そんな感じのゲームが大好きな娘なので、ものすごく喜びました。
子どもにとってはそのゲームの題材が「化学」であっても「ポケモン」であっても「妖怪ウォッチ」であってもなんでもよさそうです。
とは言え、子どもが興味を持つか持たないかは子供の性格によるんでしょうね。
ヨドバシカメラでケミストリークエストを購入
ヨドバシカメラの新宿西口のゲーム館で買いました。
4階のテーブルトーク系のカードゲームコーナーにありました。
ヨドバシカメラで 1,050円(税込)。そこに 10%のポイントが付きますので、Amazonで買っても同じくらいになりますね。
新宿東口にあるビックカメラのビックロにはありませんでしたね。探し方が悪かったのかもしれませんが。
某大学応用化学科卒業
私は某大学の応用化学科を卒業しておりまして、ずっと化学を勉強してきたわけなので、娘が化学に興味を持ってくれるのは嬉しい限りですが、現在は化学とは全く違う分野の仕事をしていますので、大半の部分を忘れてしまっていることに我ながら驚きでしたね(苦笑)...
でも、予備校で教えてもらった周期表を縦に覚えていく語呂合わせは覚えていましたね。
例えば、希ガスは He、Ne、Ar、Kr、Xe、Rnですが、これを語呂合わせで覚えるわけです。が、とてもここでは書けないような語呂合わせです。ヘンなねーちゃん...と言うアレです。
よくそんなのを高校生に教えていたなぁ、という気がしないでもないですが、そんな内容だからこそ今でも忘れていないわけですけどね(笑)。
ケミストリークエストと Elementeo Chemistry Card Game
このケミストリークエストですが、これを作成した米山さんが小学 3年生だったことで話題になり、15歳で社長になったことでさらに話題を集めました。
それとは別の話題として、ケミストリークエストとそっくりな「Elementeo Chemistry Card Game」というカードゲームがアメリカにもあります。
こちらの「Elementeo Chemistry Card Game」の方が先に発表されていて、同じくこちらも少年が作りだしたということで日本でも紹介されていまして、ちょうどそのころに米山さんはこのケミストリークエスとを思いついたと言うことなので、丸パクリじゃないか、という指摘でも話題になっていますね。
ケミストリークエスとまとめ
1,000円で化学に興味を持ってもらえるならお得感いっぱいですね。
最近は、元素図鑑なども流行っていますが、そのきっかけとして最適なグッズの一つですね。
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Comment
はじめまして。
ケミストリークエストを買ったのですが、
難解なルールブックを読み解いて(幻冬舎の編集は本当にチェックしたのだろうか、これ?)
1人でテストプレイしてみたところ、
なんか、全然ゲームになっていない気がする、という結論になってしまいました
(お互いが手詰まりになって、なにもできなくなるし、色々とおかしい)。
自分のルールの読み方が間違っていたのかと思い、
ネットを探しています。
お子さんが遊ばれているということですが、よければ
どのようなルールで遊んでいるのか教えてください
(ハウスルールで構いません)。
私も、小学生の姪っ子が遊べれば、と思い買ったので。
お互いの場のカードをいくらでも使える、入門編でやられているのでしょうか?
ちなみに、ルール上の問題点は明らかで、
「自分の場に結合カードを出す」→場のカード枚数が減り、どんどん組み合わせられなくなる。
「必ず相手のカードを1枚だけ使う」→さらに選べる選択肢が減る(自分の場にある水素を1つ使えば、結合中が完成する、みたいな状況で、水素が選べない)。
しかも、自分の場を減らして、相手に使えないようにした方が有利になってしまう(結合中だけ、相手1、自分0使用でもいいので。自分の場を減らすと、相手だけが苦しむ。しかしこれ、本来、自分の場が減れば、自分が不利になる、という意味のルールのはず)
他にも、絶対に完成できない「結合中」を作ってもいいのか、とか、
例外的に発生する状況に対して、ルール上のフォローが全然されておらず、
ざっとテストプレイするだけでも「この状況どうすりゃいいんだ?」という
状況が頻出しましたが(細かいのは忘れました)。
なんか、長文になってしまってすいません。
お子さんが遊ばれていたルールをおしえていただけると、うれしいです。
<追記>
ケミストリークエスト、ルールを再確認したところ、
2点ほど、解釈を間違えていました。
1つは、相手の調合中カードは1枚として数えること(場には4枚とか並んでいても)、
これにより、相手の1枚+自分の1~3枚という解釈で完成させられること。
もう1つは、相手の調合中カードを持ってくるときは、必ず完成させる、という条件。
無敵ではない鎧の使い方も分かりました(リーチがかかっていて、
相手の場に欲しいものが1枚あるときなどに使う)。
相変わらず、ゲームとしてのバランスは悪いですが
(調合中を使わずに、ひたすら小ポイント稼ぎが、強すぎるので)、
一応、最後まで動いてくれるというか、ゲームの形にはなっているので、
何とか、なったと思います。
通りすがりですさん、コメントありがとうございます。
これをやっていた当時、娘は小学校低学年でしたので、細かなルールは無視して遊んでました。
攻撃は防御のカードは使わず、ヒントの書ある化合物を集める、っていうところだけを楽しんでいた感じです。
本格的なカードゲームとして考えると難があるような気はしますね。