陣痛~その5~
2019/05/13
《9/11 朝8時からお昼までの4時間》
助産師の桃ちゃんに交代してからも子宮口がなかなか開かず。
そんなころ、病院に付属している大学の学生さんが見学したいと申し入れがありました。
減るもんじゃなし。 お役に立てるならどうぞー。ということに。
しずしずと大学の先生(シスター)と学生さん二人が初々しい助産師さんのピンクの服で入ってきたよ。
シスター「このたびは、快くお引き受けくださってありがとうございます。何事も勉強なので
この子たちにもなんでも言いつけてくださいね」
わたくち「はひーーーーん。赤ちゃんははなちゃんと言います。よろしくお願いしますー」
学生さん「わぁ、お名前決まってるんですかー、はなちゃんですかー、かわいいー」
(◕ฺ‿ฺ◕ฺ✿ฺ)(u‿ฺu✿ฺ)ウンウン
そうだろう、そうだろう。
あまりにも子宮口がひらかないためか、陣痛促進剤を使うことになりました。
わたくち「お薬使わなかったら、あとどれくらい?」
桃ちゃん「んー・・・そうねぇあと・・・5~6時間くらい・・」
わたくち「使ってください!(きっぱりw)待合室の主人は印鑑もってますので!(しっかりとした声でw)
・・・あと5~6時間って・・・ベットに横たわっているにもかかわらず、さらに奥深くへと倒れこみそうになる。
早く産めるならなんでもしてくれ。
その頃の私は、ベットの落下防止の左側の柵に腕をからませ、横向きで陣痛に耐えてました。
右ではだめ。左。仰向けでもだめ。左なの、左っ!
なんでかわからないけど、それが一番力を入れやすかった。
たぶん、横向きにひっくり返ったカエルのようになっていたと思う。
そこへ、だんな様が入ってらしたよ。
心配そうに見つめるだんな様の視線は感じつつも、酷いことを言ってしまった。
わたくち「あのね、すっごく悪いんだけどね、まだ部屋から出ていて欲しいの。ごめんね。
集中できないから、出ててーー!!!はいーーーーーーぃぃーーーんっがが(陣痛声)
早くーーーー、早く出てってーーーーお願いーーーー早くーーーんがはーーーん(陣痛声)」
(↑ぴっ。このへん。かなーり酷い言い方だ・・)
せっかく立ち会ってくれてるのに、大勢のスタッフの前で・・・酷い言い分です。
けど、う〇ち ちびってるひっくりカエルの、こんなあられもない奥さんの姿を見せるほうが
もっと申し訳ないと思いました。
愛するだんな様の記憶にこんな姿が残るのも嫌でした。
そして何より、そーいうことを気にしている余裕はなく、
陣痛といきみに全神経を集中させたかったのです。
だんな様が出て行かれたあと、スタッフのみんなに言いました。
わたくち「私のだんな様・・・かっくいいでしょ?・・・・んがはーーーっ(陣痛声)」
スタッフから笑い。
学生A 「素敵ですねー、目が大きい!」
学生B 「俳優さんみたいですよねー」
(◕ฺ‿ฺ◕ฺ✿ฺ)(u‿ฺu✿ฺ)ウンウン
そうだろう、そうだろう。
促進剤を点滴で入れるんだって。
始めは少しから。だんだん量を増やすそう。
いったい何が促進されるのか?私が思うに、陣痛の波がくる早さでした。
息も整わないうちに次々と陣痛がやってくる。
ベットの左柵に腕を両腕をからませていきんでいるので、注射針が何回か抜けました・・・;;
桃ちゃん「・・・より姫さーん、もう陣痛耐えてる時間が長いので、促進の段階上げますねー。」
まだ陣痛が浅い人に使うには、微量からだが、私は既にマックスの陣痛に達しているので
早さを優先して、段階を上げたらしい。
なんでもやって。
このころのいきみは、『いたみがきたら、息を吸って一番痛いところまでがまん。ピークで息を止めて
深呼吸後おしりに押し出すように力を入れる』と教えられました。
わたくち「おしりーーー!おしりからなんか出てますーーーぅ!」
桃ちゃん「出てないですよー、大丈夫ですよー。」
わたくち「出てる、出てるーー抑えてーーー!おしり押さえてーーー!!!」
おしりの肉が飛び出ているんじゃないかと思ってました・・・
学生さんのひとりは折れたキティちゃんうちわで扇いでくれ、
もうひとりはおしりを抑えてくれてました・・・可哀想に、朝から人のおしり押さえさせられて・・w
陣痛レベルは189。
痛いというより苦しかったです。
もう、これ以上の苦しみはありませんよってほど苦しかったなぁ。
最初はぜんぜん痛みをコントロールできなかったけど、
「あ、いまの上手、上手」と褒められるとだんだんしくみがわかってきました。
息もつけない陣痛の波と高熱で出た熱。あまりの熱さに、全身の水分を使って汗が噴出す。
見かねた桃ちゃんが、ハーブ入りの氷水で冷やしたタオルを頭にのせてくれた。
これが効いたーーー>。<
なぜ、もっと早くにしてくれなかったーーー!と叫びたいほど気持ちよくw嬉しかったw
熱ですぐ乾いてしまうので
わたくち「ジョボジョボにぬらしてきてくださあいーー」と懇願。
たまひよのマルチクッションの上にどさっと濡れタオルを敷き、
その上に顔と頭をグイグイ押し付けてました。
普段では考えられないよねー、クッションの上にビショビショのタオルのせるなんてw
でも、本当に地獄に仏をみた気がしたよー。
ハ―――。゚+.ヽ(´∀`*)ノ ゚+.゚――――ィ☆
キモチイイーーー
偶然にも分娩の日直だった担当の先生がきて内診。
先生「これくらいならいいでしょう。」
待ちに待ったお許しが出て、ようやく分娩室へ移動しますーーー。
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